<aside> 💡 経腸栄養剤・経口栄養補助の用途は、現場では大雑把に次の2つです。 ①まるっきり3食食事分の置き換え。 →栄養剤だけで1日の必要栄養量をまかなえる、汎用性の高い栄養剤を使います。この場合、急性期の最初1週間以内は、十分なタンパク投与を行いつつエネルギーが過剰とならないよう配慮します。 ②不足した成分を補う。 →ある成分に特化した栄養剤を食事に足します。例:褥瘡治療にアルギニン入りサプリを補充、など。 栄養剤の使用目的を決めたら、さらにいろいろな特徴を考慮して選んでいきます。

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着眼点 特徴 条件 選択 採用品
経済的
理由 医薬品
or食品 入院中 食品
外来や在宅 医薬品
窒素源 成分栄養
or消化態
or半消化態 吸収不良
あり ①消化態
②成分栄養 消化態:ペプタメンシリーズ、ハイネックスシリーズ
成分栄養:エレンタール
吸収不良
なし 半消化態 大半の経腸栄養剤
濃度 高濃度
or通常濃度 水分を減らしたい、
短時間で済ませたい 高濃度 MA-R
タンパク
含有量 多い
or通常 急性期 多いもの ペプタメンAF、ハイネックスリニュート(要注文)
形状 半固形
or液体 逆流が心配、
短時間で済ませたい 半固形 ハイネイーゲル、
ラコール半固形(医薬品)
特徴ある
成分 下痢 食物繊維、
オリゴ糖、
善玉菌入り ファイン、ビタミンサポートゼリー、ペプタメンプレビオ(要注文)、アイソカルファイブケア(要注文)、ブイクレスBio
難治創治療中 アルギニン入り アバンド、
アルジネードゼリー
ビタミン入り ビタミンサポートゼリー、
ブイクレスBio
筋力強化 BCAA入り りはたいむゼリー
エネルギー
ちょい足し 経口で
少量高カロリー補充 アイソカル100、ハイカロリーゼリー、カロリーメートゼリー、エネプリン

誰でもわかる経腸栄養剤の選びかた | 下馬栄養倶楽部

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