<aside> 💡 従来採用していたピーエヌツインはビタミン・微量元素の混注が必要であり、混注用ビタミン製剤マルタミンが含有するビタミンKが、ワーファリンの効果を減弱する可能性がありました。輸液におけるビタミン、微量元素の必要性が忘れ去られないよう、これまであえてピーエヌツインを採用していた当院ではありますが、ワーファリンにおけるビタミンKの影響を重くとらえ、頻用されるピーエヌツイン1号・2号については2023年2月より、あらかじめビタミンと微量元素が点混され、マルタミンよりもビタミンKが大幅に減量されている、エルネオパNFに切り替えました。

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エルネオパの利点

ビタミン、微量元素があらかじめ配合されており、混注が不要で業務負担が軽減されます。 リン酸ナトリウム補正液との配合変化の報告がなく混注が可能です。

エルネオパの注意点

エルネオパは1000ml、1500mlを採用していますが、1日のビタミン、微量元素を補うには1日2000mlの投与が必要です。1日1500ml以下の長期投与では欠乏症にご注意ください。 ★ビタミンB1のみ1000mlの投与でもガイドラインの推奨量である1日3mgを満たします。

ピーエヌツイン3号は引き続き使用できます。

エルネオパNF1号(糖濃度12%)、2号(糖濃度17.5%)よりも高濃度の製剤が必要な場合は、引き続きピーエヌツイン3号(糖濃度20.8%、1200ml)をご使用ください。その場合は、マルタミン1筒+メドレニック1筒の混注をお願いします。