輸液ルートの原則
急速輸液には太く短い留置針
外傷、ショックでは18G以上の留置針を上肢に!
中心静脈栄養以外の中心静脈カテーテル留置の用途
- 複数ルートの確保目的
急速注入など輸液速度が著しく変化するルートには、循環作動薬やインスリン持続静注、鎮静剤を一緒にしないために、トリプルルーメンなどが必要となります。
- 血管外漏出を回避したい薬剤(カテコラミンや一部の抗がん剤)を投与する際。
- 真菌陽性のカテーテル関連血流感染は、失明のリスクがありますので、症状がなくても可及的速やかに眼科に診てもらいましょう!
栄養輸液の原則
糖濃度・投与速度は日内一定が安全です。
栄養輸液へのインスリン点混|ブドウ糖5-10gにつきノボリンR1単位を点混しましょう。
TPN開始時は2日おきに輸液の糖濃度を上げるなど段階的な糖濃度上昇が安全です。血糖値の安定を確認するまでは、週2-3回、1日4回簡易血糖をチェックしましょう。
TPN中止直後の低血糖に注意しましょう。
特に経口摂取してないかたは、中止時には低血糖予防に日勤で半分の速度に減らして数時間みる、または糖濃度を下げた輸液(ソリタT3やビーフリード、KNMG3号など)へ交換してから終了するのが安全です。
心不全などで水分制限しつつ投与エネルギーを担保したいときは、ピーエヌツイン3号や脂肪乳剤を利用しましょう。