基本

▢必要量は体重あたりエネルギー30kcal、水分30ml、タンパク1g。 ▢NPC/N侵襲がない場合150-200。  NPC/N=総kcal-タンパク質kcal/タンパク質g/6.25  タンパク質(g)=総kcal/(NPC/N+25)×6.25 ▢豆知識:体重1 kgの増加に必要な蓄積エネルギー量は約7000 kcal。

輸液

▢血管内に残る細胞外液補充液は、4分の1。 ▢ブドウ糖100g/日で数日間の蛋白節約効果。ソリタT3 500ml×4本。 ▢ブドウ糖:生食比 ソリタT1は1:1、ソリタT3は3:1。 ▢糖投与速度 5ⅿg/kg/分(重症病態時は4)まで。 ▢末梢静脈から投与可能な糖濃度は10%まで。 ▢アミノ酸輸液浸透圧比3、それ以上は静脈炎の頻度が上がる。 ▢脂肪乳剤の投与速度は 0.1g/kg/hr。→20%イントラリポスでは 0.5ml×kg/hr。 ▢栄養輸液へのインスリン混注は、ブドウ糖5-10gにつきノボリンR1単位。 ▢脂肪乳剤は最低週2回投与。 ▢ビタミンB1最低限の1日必要量 3mg(静脈投与)。

輸血

▢成人の場合、輸血開始から最初の10~15分間は1分間に1mL程度で輸血する。その後は1分間に5mL程度で輸血する。

電解質

▢1日に必要なNa 1mEq/kg、K 0.5mEq/kg。 ▢Na換算式 NaCl 1g=17mEq、Na(mg)×2.54=NaCl (mg)、Na(mEq)×23=Na(mg)、Na(g)×43.5=Na(mEq) ▢K換算式 K 1g=13mEq、K(mEq)×39=K(mg) ▢症候性低Na補正速度 1mEq/L/時かつ<12mEq/L/日を超えない。 3%食塩水の開始速度は、 痙攣・昏睡あり→2ml/kg/hr、なし→0.5ml/kg/hr ▢3%食塩水 生食400ml+10%NaCl20ml×6V 補正式ΔNamEq/L=〔(輸液中Na+K)ー血清Na〕÷(TBW+1) TBW=体重×0.6 ▢低K血症 点滴の場合の原則は、濃度40mEq/L以下、速度20mEq/時以下 1日最大100mEqまで。 ▢高K血症治療のグルコースインスリン療法は、10%ブドウ糖500ml+5-10単位のノボリンR。 ▢低P血症 リン酸Na補正液(10mmol/20ml)の投与は、ソリタや生食などに混注し6時間で投与を(Mg、Caを含むビーフリードでは沈殿する)。

経腸栄養

▢経腸栄養製剤の水分量はおおむね70-80%。 ▢経鼻栄養チューブのサイズは8-12Fr、細いほうが嚥下訓練に好ましいが、薬剤の経管投与で閉塞リスクあり。 ▢半固形製剤は原則20Fr以上(胃瘻)。 ▢経腸の投与速度 小腸はゆっくり(10→20→40→60→80-120ml/hrまで)。cf胃は600ml/hr。 ▢30度以上の上半身挙上。

ショック

▢目標の尿量0.5-1kg/hr、CVP5-10cmH2O、平均血圧60-80mmHg。 ▢外傷初期輸液1L、小児20ml/kg、ライン確保は18G以上2本、1000ml/10分以内。 ▢500ml生食は500W電子レンジ50秒加熱で40度。

検査値半減期

▢アルブミン21日、トランスフェリン7日、プレアルブミン2日、レチノール結合タンパク0.5日。